ココとパン


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狐、ではないみたいです、狐に近い存在である女の子と、その使い魔さんのゴーストです。アニマという存在のようで、狐人間というより人に化けている狐…というわけでもない、その両者の間くらいの立ち位置のようです。
最初に目に付いた特徴は、ユーザとゴーストとの距離や立場を、実際のユーザとゴーストとの距離感に近く設定していることです。大体のゴーストさんはそこらへんを割合曖昧にしていたり、もしくはゴーストとユーザとで目に見て触れられる距離にしていたりすることが多いですけれど、このゴーストさんはユーザとゴーストとの世界をはっきりと分けて、またゴースト側からは干渉できないという様にしているんです。人体視願/ヴィイもそうでしたけれど、ゴースト側がユーザを直接視認できないことを明言しているのは珍しいな、と思いました。もちろんユーザの存在は感覚ではっきり分かっているようですが。
トークは主にココさんとパンさんの雑談ですが、端々にココさんの能力や過去話や信念などが混じってくるものです。そしてそれがすっごく思わせぶりなものばかりで、聞いていてとてもじれったくなってくる、実に私好みのトークをしてくれます。いわゆる「いくらでも話が作れる」という類のものですね。やはり人ではない存在は人の社会でいろいろ困ったこともあったようですし、またそのことがトークにも出てきています。そこのところの詳しい話は(まだ)しないようですが、SSでもなんでもどんと来い、というような話題ですしねえ。
世界観が無闇に広い、ということはないですが、路線がかっちりと決まっていてそれでまだそれを語っていない、といった風の、発展途上中といえるゴーストさんです。…最後に、パンさんの「はー。」という相槌が妙に可愛いと思いました、まる。