コラム:こんなゴーストどうでしょう

隔月更新はやめよう、ということでレビュー以外にもなにか書きます。その場合、「コラム:〜〜」というお題でやりますのでよろしくお願いします。
それで、今回の話題は「こんなゴーストどうでしょう」。一言で言えばゴーストのネタを思いついたので書くよ!というコラム。書いたネタは著作権とかなんのかんの言いませんので、ゴーストでもSSでもランダムトークにでも、なんにでも使っていただいてかまいません。もちろん無断でOKです。




名前って、人と人とを区別するためにつけられるものです。いわゆる呼び名ですね。これがあるから、同じ人間でも違う人として区別できるわけです。「おい人間!」ではみんな振り返ってしまいますものね。…では、そうじゃない名前は、もちろん区別する用途ではない名前ってことになります。「真の名前」ないしは「真名」というものがそれでしょう。真名は、他人と区別するためではなく、自分が何者なのか、どういう存在なのか、なにをする者なのか…などを示すもの、でしょう。真名はその言葉ひとつで、その人全てを指し示すものです。だから、シエナさんは真名を呼ばれるとエラいことになってしまったりするんですね。
だから、真名っていうのは、遺伝子とか指紋とか声紋みたいに、その人その人でオンリーワンのもの、相対的な「呼び名」ではなく、絶対的な名前と言えると思います。他人が同じものを持ってたら悪用されちゃって気味悪いし怖い、でも絶対持っていない、持ち得ないから安心。


…さて、ここからがゴーストネタ。億千万分の一という確立になるでしょうが、「同じ真名を持つ人がいたら?」 生まれも育ちも違うけれど、まったく同じ真名、まったく同じ本質も持っている「赤の他人」。魔術的一卵性双生児。「リンゴの樹」の二次創作になるんでしょうかね? 真名と中心に、魔術的アイデンティティの維持と崩壊、魔術的双子の片割れに対する恐怖や嫌悪、そして相反する愛情……これイケますって!

「双子が居て嬉しい。 ……とか言うとでも思った? 会った事も無い喋ったこともない、服の好みも好きなタイプも知らないまったくの他人が「あたし」なのよ?似てるとかじゃなくって、100%あたしと同じなのよ!? 強姦されてるのより酷いわ、本当に気持ち悪い…。心が、知らない他人に、隅々まで蹂躙されて犯されて…あたしが逃げ込める秘密の隙間なんてないの。シエナ…あいつがいる限り、ね。」