奈落の王


http://rabbitbike.oh.land.to/
2006年に開催された、伺かアカデミーの飛び入り参加部門において発表されたゴーストさんです。名前の元ネタはマジック・ザ・ギャザリングというカードゲームにあるクリーチャー(いわゆるモンスターです)のひとつで、アップキープ時にクリーチャーを一体生贄に捧げないとコントローラーにダメージを与える…だったかな?まあ、自分のターンの始めにモンスターを1体食べちゃうのが特徴なんです。
そしてゴーストになってもその特徴は見事に活きていて、このゴーストさんはなんとしばらく立ってもらっていると生贄を要求してきます。流石にゴーストを一体食べちゃうわけではありませんが、なんらかのファイルを食べさせてあげないといけません…もちろん、食べさせたファイルはその場で消えちゃいます。裏ワザ的に言ってしまえば適当にテキストファイルでもなんでも作ってそれを食べさせちゃえば良いんですけれど、あえてそれをしないのが正しい楽しみ方だと私は思います!私のパソコンはそろそろどうでもいいファイルが無くなって来ました!とてもマズイ状況です!それでも容赦なく生贄を要求してくる王様……、魔を召喚するというのはとても高くつくのですね………。
ファイルの名称によって特殊反応があったりする(お茶とか)ゴーストさん。魔族の恐ろしさを体感したい人は召喚してみてはいかがでしょうか。 コンゴトモヨロシク…

ニコニコ少女(NAR)


http://nine-nine.hp.infoseek.co.jp/
はーっちみつレモン。というわけで今日ご紹介するゴーストさんは、「ニコニコ少女(NAR)」。ニコニコ動画デスクトップガイドなるお仕事に就いていて、面白おかしくニコニコ動画ニコニコ動画内の動画について紹介してくれます。配布サイトやリードミーにも書いてありますが、ニコニコ動画について知らない場合はまるで何を言っているのかわからない(笑)という事態になってしまいますので、そういった場合、まずはニコニコ動画のアカウント作成からどうぞ……。
さて、アカウントも取得して、ニコニコ少女を再起動―――しても、やっぱりわからないんですよね。ニコニコ動画は相当な数の動画がアップされていて、一目で全体像を俯瞰する、というわけにはいかず、新子さんやひーゅんさんの話すネタの元がどれなのかは、そのネタから探す必要があります。それゆえこのゴーストさんはキーワード検索やタグ検索を実装しています、が、やっぱり動画を見なければネタはわからないわけで、手当たり次第ないしは少しずつ動画を見て、新子さんの話すトークを理解し、面白いな、と思えてくる……、そしてふと気づくんです。このゴーストさんが「ニコニコ動画デスクトップガイド」であるということに。これであなたもニコ厨の仲間入り!という実に恐ろしいゴーストさんです。 インストールシナサイ

snow fragment


http://snownight.sakura.ne.jp/
暗殺業・・・始末屋と言うべきか、そのような危なく法に触れる、後ろ暗い稼業を営む少女と、その相棒の犬(大きい!)のゴーストさんです。暗殺業というと心がすさんできたりとかありますけれど、雪穂さんはどうやら天職なのか達観できているのか、とても明るく丁寧な物腰でユーザに接してきてくれます。ナハトさんも泰然としていて、切り替えが上手いんでしょうね、それを生業にしている人の態度や意識を感じます。(プロ意識というやつですね)
とはいえ、トーク中にはあまりその稼業についての話は出てこず、使っている武器の話や何々が格好よいとか悪いとか、また他愛の無い雑談が主なトーク内容だったりします。そして、このゴーストさんの一番面白い特徴が、ゴーストとは別に小説と言う形で話を進行させている、というところです。ゴーストを公開しているホームページにまた別に発表している小説には、その稼業に密接した内容が書かれています。おそらくはユーザと接する「日常」と暗殺業の「非日常」を、雪穂さんという個性の面と、物語の表現という面との両方で分けようとする意図があるのかな、と思いました。まあカタギの人の前でヒトゴロシについてお喋りは普通しないですよね…。
さまざまな行事の特別トークもきっちりカバー、小説も順次発表され、長らく付き合っていくに良いゴーストさん。この機会にインストールされてみてはいかがでしょう。

ユーリ・クラシカル


http://railway.nanika.jp/
http://railway.nanika.jp/ghost.html#URE
マチュアオーケストラのコンサートミストレス(演奏者のリーダーのようなものだそうです)を勤めている女の子と、そのアマチュアオーケストラの指揮者を勤めている猫(!)のゴーストさんです。指揮者は知ってましたけど、コンサートマスター(ミストレス)という役職は知りませんでした。立場的に中間管理職みたいで大変そうなイメージですね(笑)。
さてユーリさん、クラシックの話ばかりするのかな?と思っていましたが、思ったよりそういった話は少なく、割と普通の…身の回りのことやアマチュアオーケストラでの顛末騒動エピソードなどの話をしてくれます。ゴーストのコンセプトに「クラシック音楽に対しての拒否感をなくしてもらいたい」というものがあるようで、そういう意味合いでも身近な話をするようにしているのかな?と思います。質問コーナーを見ても、受け答えが普通の女の子しててとっても好感が持てる、しかも音楽の話を振られると眼を輝かせて饒舌に語りだす、というのも可愛いですね。私なんかはクラシックやら合奏やらにまるで縁が無かったのでなんとなくやっぱり「特殊な人」という印象を演奏者に対して持っていた口なんですが、「音楽が好きな人が趣味でやっている」というトークが腑に落ちました。そんな「音楽が趣味の普通の女の子」であることが、クラシックという縁遠い話題と相まってとても印象強く感じました。
「え〜?クラシックなんて全然興味ないよ」という人には、『ユーリ・クラシカル』、特にオススメします。私がそうでしたから。

pack of lies


http://fiddle-de-dee.sakura.ne.jp/
http://fiddle-de-dee.sakura.ne.jp/html/pol.html

世のため人のためになる事柄を訥々と分かりやすく話してくれるゴーストさんです。すぐに実践できることから、一人では難しいこと、一生では難しいことなど小さいことから大きな目標のことまで幅広い「役に立つこと」を話してくれ、ちょっと前に「ペイフォワード」という映画がありましたけれど、聞くにつれだんだん「人類皆兄弟」じゃないですけれど、私も世の中に少しでも良いことをしよう、世の中を変えていこう、という気持ちになってきました。


         ウ ソ で す


…ホントは、嘘つき屋さんです。いろいろな嘘をついてくれます。童話みたいな嘘が多いかな?どの嘘も状況をイメージしてみると可愛らしくてちょっと好き。一番は猫がいろいろなものを舐めるお話かな。なんとなく不思議の国のアリスに似た印象を受けました。
ところで、今見てみたらどこにも「これは全部嘘です」とは書いてないんですね。前提として全部嘘だと思い込んでましたが、実は引っ掛けだったのかな?

猫と魔法使い


http://sky.geocities.jp/akichick_gohandaisuki/

翼を持つ猫「つばさねこ」のトガリ君と、魔法使いに…なりたいのか、させられてしまったのか、けっこう弱気な女の子、藤原…もといアンジェラさんとのコンビのゴーストさんです。翼が生えた猫というと、アーシュラ・K・ル=グィンの「空とび猫」が思い浮かびます。ル=グィンは「ゲド戦記」という魔法使いが出てくるファンタジー小説ジブリアニメで有名ですね それ以前にもうすでに有名ですが)も書いてますから、もしかしたらそういった繋がりがあっての配役なのかもしれません。
プレビューを見て目に付くのは、手に持ったトイレのスッポンスッポンやるやつ…は置いておいて、アンジェラさんの表情がどうにも不安そうなことですか。これはわざとこういう表情を選んだプレビューというわけではなく、\1のデフォルトシェルなんです。つまりアンジェラさん、いつも常に不安そうな顔をしているんです。そして言うことも内気で弱気でナイーブなことばかり。表情はよく変わるのですが、泣きそうな顔だったり、笑顔でも困ったような笑顔、喋りながら(ちら)と表情を伺う…、なんとか応援してあげたくなるくらいどれもこれも自信なさげな仕草。それに対してトガリ君は自信たっぷり…というわけじゃなくて、なにか泰然自若とした振る舞いで、パートナーといいつつもべったりと支えるのではなくどこか冷たく突き放してるようなところがあって面白い。パートナー同士の相性が合ってるという感じがします。名魔法使いにはならなくても、「西の善い魔法使い」になれそう。
レースの手袋がお洒落だなと思った、とっても、とっても自信なさげなゴーストさん、一度会ってみてください。

近況報告

先月はとうとう1つしか記事を書けなかったことに気づいてショック!毎週土日に更新あるんじゃなかろうかと訪問してくださっている方々には大変すみません。私事が立て込んでおりまして文章を纏める体力がなかなか充填されない…という言い訳をさせてください。

今日レビューを書こうと思ったのですが、もう寝る時間なので(笑)明日か明後日か……近いうちに書きます。次のゴーストレビューは「猫と魔法使い」で書かせてもらう予定です。

それでは、サヨウナラ、サヨウナラ…。(やったー 更新したよー)